2018年04月22日
ポルトガルの手しごとの旅
海辺の街ナザレを経由して、ガルダス・ダ・ライニャへに向かいました。そこには19世紀に開釜したしたBORDALLO PINHEIRO(ボルダロ・ピニェイロ)のファクトリーがあります。
ボルダロ・ピニェイロは言わずと知れたポルトガルを代表する陶器。古くから良質の土が採取できる大西洋岸のエリアに工場を構えて以来、彼のデザインに現代の技術を加えながら、忠実に再現しています。そして、60ケの型取りをすると、壊して、また新しい陶器の型を手で掘り直すこだわり様。200年以上もの間、変わらず丁寧な手仕事を続けています。
世界に名を馳せるビッグカンパニーなのにもかかわらず、型作りから完成まで全てが手しごとで行われています。この日牛の耳付けと面取りを行なっていた職人のかわい子ちゃんは、一日に30頭しか完成できないのよと話してくれました。
熟練のパートにおいてもこの手間ひまをかけた愛情が、ポルトガルの家庭に必ずひとつはあるといわれる程、長い間愛され続けられている由来なのかもしれませんね。