2022年09月07日
ポルトガルの町や村に昔から伝わる様々な手しごと。素朴な日常の道具や素材をとおして見える、そこに暮らす人々の中に根付いてきた誠実で暖かなモノ作り。
北部のミーニョ地方に伝わる柳の枝のバスケット
北部のミーニョ地方に伝わる柳の枝で作るバスケットもそのひとつです。WICKER(ウィッカー)と呼ばれる柳の枝を畑で育てることから始まり、収穫、材料の加工、編み上げるまで、50年以上に渡りカゴを作り続けてきたという、アウグストさんとマヌエルさんふたりの熟練の手しごとによって作られています。
ウィッカーのしなやかでとても丈夫な質感を生かしたユニークなカタチのバスケットたちになりました。蓋を開閉するたびに「ギュー」っと擦れる音がして、素朴さに愛らしさを感じます。手作りならではの個性豊かな無二のバスケットは、手触りも優しく、私たちの暮らしの中にも馴染みそうです。
南部のアルガルヴェに伝わる、PALM(ヤシ)のバスケット
>エンプレイタと呼ばれるヤシの葉を編んで作るアルガルヴェ地方の伝統的な工芸品です。この地方の水辺に生息するドワーフヤシの葉で、昔から女性たちが編み続けてきました。とても丈夫な素材なので収穫した農作物入れたり、マルシェバスケットなど、日常の暮らしのお供として傍に置いておきたくなるバスケットたちです。
「Oficina portuguesa(オフィシーナ・ポルトゲーザ)」
&COMPLE(アンコンプレ)では、ブランド名もないポルトガル各地に伝わる手しごとを、ポルトガル語で「ポルトガル工房」という意味の「Oficina portuguesa(オフィシーナ ポルトゲーザ)」としてお届けしています。