2018年04月21日
ポルトガルの手しごとの旅
マンテイガスの山から下って南へ290km走り中部のALCANENAへ向かいました。そこには古くから生活に根付いた上質な革製品を誇るSAFARI VELUTIONがあります。
ヨーロッパで古くから革の加工で有名な村に佇むこちらの工房は、1935年にお爺さんが創業したもの。壁にかかった沢山のテンプレートが歴史を物語ります。3代目の兄弟がこの日も馬具などを丁寧に作っていました。
革の目利きはプロにお任せの図。
試作にも余念がなく、あれこれリクエストをひとつづつ検証してゆきました。お父様の代になり、一旦廃業したものの、子供の頃から観てきた革に見せられて、兄弟で再建したというファクトリー。黙々と続ける手仕事の姿に、二人の情熱を感じました。
打ち合わせの最後にルイスさんが「何か飲む?」と。いらないわという私たちに、「地下も見ていかない?」と案内してくれました。そこはラウンジになっていて、「仲間とみんなで集う場所なんだ」と嬉しそうに案内してくれました。自家製のクラフトビールが沢山あり、レーベルはなんと革!ふむふむ、これが見せたかったのね。旅の先がなかったら楽しいお誘いに喜んでお応えできたのにな…と思いながら車を進めたのでした。