ポルトガルの最南端
アルガルヴェに伝わるバスケット
何世紀もの時を超えて、ポルトガル南部のアルガルヴェ地方で特産品のCANE(カネ)から編まれてきたCANE BASKETは、大きな水路沿いに豊富に生えるCANE(カネ・葦の一種)を収穫から、材料の加工、編み上げるまで、手しごとによって丁寧に仕上げられています。
アルガルヴェの芸術と言われている、典型的なワンハンドル形のバスケットですが、かつては魚やフルーツを入れたり、お弁当を入れて畑や学校行ったりと、日常のあらゆるモノを運ぶための籠でした。また、女性たちの手しごとに使う糸を保管する収納という用途で、暮らしの中に根付いてきました。現在ではこのカゴの作り手も数人になってしまったという希少なバスケットで、ジェーン・バーキンが愛用したことからバーキンバスケットと呼ばれています。
ひとつひとつ手編みでつくられているので、微妙に異なる形の個性的な仕上がりになっています。また、弾力ある素材の特性を利用してハンドル部分を押してきしませることで、蓋の開閉ができるようになっている優れもの。(通常の状態では蓋が引っかかるようになっているので開閉はできませんのでご注意ください。)