ポルトガルの最南端アルガルヴェに伝わる
PALM(ヤシ)のバスケット
PALM(パルム)のバスケットは、エンプレイタと呼ばれるヤシの葉を編んで作るアルガルヴェ地方の伝統的な工芸品で、この地方の水辺に生息するドワーフヤシの葉を使って、昔から女性たちが編み続けてきましたが、高齢化に伴い職人のおばあちゃんたちも少なくなっています。
地中海に面したリゾートエリアであるこの地では、昔から日除けの帽子やビーチバスケットとして編まれてきました。また、収穫した農作物入れて運んだり、日々の暮らしの中に寄り添ってきたかごなのです。
ひとつひとつ手編みでつくられているので、微妙に異なる形の個性的な仕上がりになっています。そして時間の経過とともに飴色になってゆく風合いと温もりに愛着が生まれてくることでしょう。