その昔ポルトガルでは毎朝ドアに掛けられたパン袋に、焼きたてのパンが届けられていたそうです。
それぞれの家のドアには、きっとお母さんが思いを込めて作った袋がかかっていたのでしょうね。
ポルトガル語で「Pão・パン」と愛らしく刺繍で織られたサックにどこか懐かしい気持ちになります。
そんな大きめの巾着は、旅行の時や大きなバッグの中の仕分けに重宝しそうです。
代々受け継がれてきた女性の手しごと「アルマラゲス織り」
様式化された刺繍織りは、各地に伝わるポルトガルの織物の中で、最も美しい織物と言われています。
13歳のときから母に習って織物を始めたクリスティーナ・ファシャーダも、そんなアルマラゲス織を愛してやまない織子のひとり。
優れた作品や伝統技術が高く評価され、1986年工芸生産者、クラフトマンカードを所有
(国が手工芸家=クラフトマンと認めた法人や作家に与えられる公式な職業資格)。
アルマラゲス織りの伝統と技術を代表する手織り作家です。